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リーダーに必要な資質

皆さんには憧れる先輩や上司はいらっしゃいますか?

その方は、どのような資質をお持ちでしょうか。


リーダーに必要な資質をまとめた学問に資質論というものがあります。

その中では、統率力や優しさ、部下への配慮、適正な評価力などなど、

さまざまな資質が挙げられています。

こうした資質は優れたリーダーには共通する部分があるように見えます。

しかし、こうした議論は経営学の中では1940年頃までにされていましたが、

それ以降は、状況に合わせてリーダーシップの取り方を変えることが

必要だと論じられるようになりました。

これを環境適用論(コンティンジェンシー理論)と呼びます。

よく考えれば当たり前のことなのですが、企業はいつ何時も同じ状況に

あるわけではありません。

ときには赤字が続くような厳しい状況にさらされ、ときにはその対策が功を奏し

黒字人転ずる、そしてまた競合の参入によって窮地に立たされるなど、

企業を巡る環境は変化します。

 

こうした状況下で、リーダーが取るべき行動は同一の資質を元にされるべきではありません。

例えば、新商品を市場に導入するときは、

リーダーは初めての環境に怯える部下たちを引っ張っていく強い統率力が求められます。

一方、成熟した商品を抱えている場合は、新しいアイデアを発掘できるような

チームワークや柔軟性が必要でしょう。

このようにリーダーは企業や商品のおかれた

状況、環境、成熟度、競合状況などによって取るべき行動が変わってきます。

また重視すべきは部下との関係です。

複数の人間が集まった組織である以上、一人で物事を進めることは難しく、

リーダーは部下の信頼、協力を得なければ前に進むことはできません。

その際、部下が前に進めずに困っているときには統率力を、

部下が自立した環境においてはモチベーションをあげるために

裁量を移譲する柔軟性が求められるように、臨機応変な行動が求められます。

言ってみればリーダーには優れた観察眼が求められます。

状況を見分け、その場に適した行動を取る、そうした力がリーダーには求められるのです。